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国連大学についてよく聞かれる質問

1. 国連大学はなぜ作られたのか?

国連大学の構想を提唱したのは故ウ・タント元国連事務総長です。国連はその提案を受けて1969年、学術的国際協力を促進し、地球規模の緊急課題に関して具体的解決策を目指す学際的研究を行い、さらに途上国の研究・研修面の能力強化に寄与する新しいタイプの大学の創設を提案しました。

2. 国連大学の目的は?

国連とその加盟国が関心を寄せる、緊急な対応を必要とする地球規模の諸問題の解決に研究と能力育成を通じて寄与することが国連大学に与えられた使命です。国連大学は、大学憲章によって付与された権限に基づいて、四つの役割、すなわち、学者の国際的共同体としての機能、国連と国際学術社会との懸け橋としての機能、国連全体のシンクタンクとしての機能、能力育成、とりわけ途上国の能力育成を支援する機能を果たすことにより、その使命達成を目指します。国連大学の活動は、人間の安全保障、平和、ガバナンス、男女の平等、開発と貧困削減、保健、環境(とくに資源の保護と管理、気候変動、エネルギー)、科学技術の影響など、世界の持続可能性の様々な側面をテーマとして行われており、とくに、先進国と開発途上国の間の協力に重点が置かれています。

3. どのような組織になっていますか?

国連大学は、東京の大学本部と世界各地に設けられた国連大学研究所・研修センター(プログラム)からなり、提携・協力関係にある世界各国の学術機関や研究者との間でグローバルネットワークを構成しています。東京の国連大学本部は大学経営の中枢機関として、大学の学術・運営両面の最高責任者である学長を補佐し、国連大学の事業全体の方針決定、組織の運営・管理を行うのが役目です。研究所・研修センター(プログラム)は、それぞれ特定のテーマの研究・研修機関として国連大学によって世界の13都市に設置されたもので、それぞれが固有の研究テーマでの研究教育・研修活動を展開するとともに、それぞれの地域や途上国にある既存の大学・研究機関、その他の組織との連携を図っています。これらすべての構成要素がネットワーク方式で相互に作用し合うのが国連大学の大きな特徴です。大学の最高意志決定機関は国連大学理事会で、理事会が大学の原則と活動の基本方針を決めます。なお、日本には、国連大学本部に、サステイナビリティと平和研究所、横浜に、高等研究所が設置されています。

4. なぜ東京に?

国連大学設立構想が発表されると日本政府は各国に先んじて大学本部の東京誘致を国連に呼びかけるとともに、大学基金への1億ドルの拠出、首都圏に本部施設ならびに研究所・研修センター施設の提供の意向を表明しました。これは、国連と国連大学に対する日本政府・国民の強い支持を示すものでした。これを受けて、国連は国連大学本部の東京設置を決め、1975年9月、都内に暫定的本部施設を開設し、事業を行ってきました。現在の恒久本部施設は東京都のご厚意により提供(無償貸与)された土地に日本政府の予算で建設されたもので、1992年6月に完成しました。大学基金への1億ドルの拠出は段階的に1986年6月までに終了し、研究所・研修センター施設も東京都の支援により1995年に完成し、国連大学高等研究所(UNU/IAS)として1996年4月に発足しました。なお、高等研究所は、2004年4月に横浜市内みなとみらい21地区「横浜国際協力センター」(パシフィコ横浜会議センター内)に移転しました。

5, 活動資金は?

国連大学は各国の分担金を財源とする国連の通常予算の配分は受けていません。各国の政府、財団、企業、個人などからの任意の拠出(寄付)が資金源です。拠出金には大学基金への拠出と、経常経費あるいは特定の事業費への拠出があります。年間事業費は大学基金の運用益を基本財源とします。大学理事会で承認された2008-2009年の2カ年予算は101,806万ドルです。2009年4月末時点、大学基金および経常経費への拠出は59カ国並びにその他企業・NGO・研究機関等の寄付者から約5億7千万ドルに達しました。

6. 学生は?

国連大学には、博士課程修了後の若手研究者が在籍しているほか、国連大学フェローとして大学院レベルの研修を受ける各種機関の職員や大学院生が在籍しています。また各種の国連大学研修コースやセミナー、研究会などにも多くの学生が参加しています。国連大学は、現在、大学院の設置を目指しており、近い将来、世界各地の研究所・研修センター(プログラム)に修士・博士の大学院生が在籍することになるでしょう。

7. 国連大学フェローになるには?

大学院レベルの研修を受ける国連大学フェローは成績優秀でなければなりませんが、本人が直接応募することはできません。フェローはすべて、それぞれの所属機関が推薦する者のなかから選ばれます。さらに、そのひとの研究分野が国連大学の扱う領域と重なり、研修修了後は出身機関への復帰を誓約することが必要条件となります。フェローに選ばれるのはほとんどが途上国出身者です。この“正規”の国連大学フェローのほかに、一部の国連大学研究・研修センターでは、それぞれのセンターが優先する研究領域で博士課程フェローシップを設けています。博士課程フェローシップの募集は各センターのホームページでアナウンスされます。さらに、国連大学研修コースと研修セミナーのなかにフェローシップ(奨学金)が設けられているものもあります。この場合も希望者のなかからフェローシップ授与対象者を選ぶことになります。国連大学フェローシップの詳細は本ホームページに掲載されています。

8. 国連大学職員になるには?

国連大学本部と各国連大学研究所・研修センター(プログラム)に勤務する学術職員あるいは専門職員は、各国の大学や研究機関そして国際機関などから随時採用します。母体機関から期間を決めて出向してくる職員もかなりいます。学術・専門職員の募集は、専門誌や新聞、国連空席アナウンスメント・ブレティンのほか、国連大学ホームページでもアナウンスしています。事務を含めた補佐的業務を担当する一般職員はほとんどが地元採用です。世界各地で展開される国連大学の研究プロジェクトに参加する研究者は通常、各自の所属大学や研究機関に在籍のままプロジェクトに参加します。

9. 各界の指導者,オピニオンリーダーとの接点は?

国連大学は世界中で会議やセミナー、諮問委員会などを開いて、その時点での課題にすみやかに対応しています。会議や出版物で取り上げるのは、紛争解決、平和とガバナンス、開発経済、科学技術の進歩、環境など、重要な課題ばかりです。研究活動の成果やそこから得られた知見は、国連が開催する各種会議の場で参加する各国の政治家やオピニオンリーダーに伝えるようにしています。主なものとして、国連環境開発会議(リオデジャネイロ、1992年)、世界社会開発サミット(コペンハーゲン、95年)、第4回世界女性会議(北京、95年)、高等教育世界会議(パリ、98年)、一連の気候変動枠組み条約、生物多様性条約の締約国会議などがあります。

10. 研究成果を入手するには?

国連大学は独自の出版部門(UNUプレス)をもち、学術書籍の出版のほか、5種類の学術専門誌の制作にもかかわっています。これとは別に国連大学ネットワークで進行中の研究や成果を報告するニュースレター:「Work in Progress」、「UNU Nexions」、年次報告書やその他の広報資料が国連大学広報部がら発行されています。いまのところまだ一部ですが、国連大学学術出版物やその他の印刷物の全文がCD-ROMやこのホームページでご覧いただけます。

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Page last modified 2011.06.07.


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